アイスホッケーの教科書を謳いながら、アイスホッケーについて書いていませんでしたね。『アイスホッケーとは…』についてお話していきたいと思います。
ホッケーとは
まず『ホッケー』とは、種類によって異なるフィールド上で、プレイヤーはスティックと呼ばれる棒状のものでパックを運んだりパス、シュートによって、相手チームのゴールに入れて、時間内でどちらが多く点数を決めることができるかを競うスポーツです。
行う場所や使う道具によって、『アイスホッケー』『フィールドホッケー』『インラインホッケー』という名称とルールや道具が異なります。
今回はアイスホッケーについて詳しくみていきましょう!
アイスホッケーとは
アイスホッケーとは、フェンスに囲まれた氷のリンク上でプレイヤーはスケート靴と防具を着用し、6対6の人数で相手ゴールにパックを入れて得点を競い合うスポーツです。
他の陸上ホッケーなどに比べて、氷上の格闘技と呼ばれるようにボディコンタクトが激しい為、全身防具の着用が義務付けられています。体力消耗が激しい為プレイヤーは交代自由で、プレー中に目まぐるしくメンバーが入れ替わりながら行われます。トップ選手たちはおよそ30〜60秒程度で入れ替わります。
社会人の草ホッケーでは仕事などで人数が揃わず、人数が少ない時は出突っ張りの時もあり、死にそうになります…。
盛んな地域
アイスホッケーが盛んな国としては、カナダ、アメリカ、ロシア、スウェーデン、フィンランド、チェコ、スロバキア、ベラルーシなどの北米と北欧諸国です。
また、日本では、北海道、青森がアイスホッケーが盛んで、ついで栃木、長野、岩手、埼玉、神奈川、東京などでよく行われています。
昔は、アイスホッケーができる地域は少なかったですが、現在では関西や九州・沖縄、四国など全国各地で行われています。リンクの数も全国100程度あり、世界的にみてもリンクの数は多いので、もっとレベルを上げていきたいですね。
そうは言っても、北米や北欧は冬になれば庭や池とかで練習ができるので、アイスホッケー文化の下地が全然違うんですけどね。さすがに冬場でも外でアイスホッケーができるのは、日本でも一部地域に限られてしまいます。
アイスホッケーの道具
アイスホッケーはコンタクトが激しいので全身防具の着用が義務づけられています。簡単に使う用具をご紹介します。
スティック
棒状で先が、シュートを打ちやすいように湾曲していて、先の方をブレードと呼び、その形の向きで左利き、右利き用に分かれます。プレイヤーとキーパーでは形状が異なり、キーパー用は、シュートを防ぐ為の形に特化されています。

パック
サッカーなどのボールに相当するものを、パックと呼びます。
硬質ゴムで出来ていて、約160グラム程度です。強力なショットだと約150キロで飛んでくることもあります。ホッケーを始めて初ゴールを決めた時などにはその時使用していたパックを記念として貰ったりすることもあります。野球のホームランボール的なやつですね。
スケート靴
アイスホッケー用の靴は、スピードスケートやフィギュアと異なり、激しいプレーにも耐えられるよう耐久に優れ、小回りがききやすい用にされています。
昔の靴に比べて現在は耐久力がありながら軽量化が図られ、オーブン等を使用することにより、自分の足型に合うよう形状変化するものも販売されています。
全てのアイスホッケー用の靴は海外製の為、普段の靴のサイズとは異なることが多いので購入する時は、必ず試着してから使うことをオススメします。
防具
防具は全身に及び、年齢によってはマウスピースやネックガード、バイザー(フェイスガード)の着用が義務付けられています。
防具の名称は、ヘルメット(頭)、ショルダー(肩胸)、エルボー(肘)、グローブ(手)、パンツ(尻太もも)、シンガード(膝すね)と言います。
自分にぴったりと合えばそのまま使用するが、動きやすさなどを求めて、ルールの範囲内で自己流に改造することもあります。
主なルール
アイスホッケーを観戦・プレーするのに最低限知っておくと良いルールについてです。そんなに難しくはありませんので、簡単に書きます。
オフサイド
青いライン(ブルーライン)を基準に攻める際はパックより先にプレイヤーがアタッキングゾーン(攻撃側のブルーライン内)に入ってはいけない。
ただし、片足やスティックは先に入っていてもOK。
アイシング
プレイヤーが赤い真ん中(センターライン)のラインより後方から攻める側にパックを放り込んだ際に、誰にも触れずに、リンクの端の赤いラインに到達し、かつ守り側が最初にパックを支配した場合、出した選手側の守り側のサークルからフェイスオフとなる。
ただし、放り出したパックを味方が先に支配した場合はプレー続行となる。(ハイブリッドアイシングと言い、新ルールで近年追加されました。)
アウトオブバウンズ
パックがリンク外にでる、または観客席に出ないように張ってある網などに当たった場合、再フェイスオフでリスタートする。
ペナルティー
チェックは認められてはいるが、故意に怪我をさせるようなプレーや悪質なプレーなどはペナルティーとなり、そのペナルティーの度合いにより退場時間が異なる。
基本的には、2分間の退場となり、その間反則を犯した選手はペナルティーボックスと呼ばれるところに入り、人数が減り数的不利な状態で戦う。
アイスホッケーの用語
解説などで、呼ばれるもので主なものをいくつかご紹介します。
フェイスオフ
プレーをスタートさせる際に行われる、両チームのセンターフォアードが向き合い、レフリーがパックを落として始められるプレーのこと。サッカーで言うキックオフ。
アイスホッケーの場合はプレーが止まるごとに、フェイスオフで再開する。
セット
メンバー交代自由のため、あらかじめ各チームでプレイヤー5人1組のセットを組んでいて、それぞれ1セット目、2セット目、3セット目などと呼ばれる。試合中はセットが目まぐるしく変わりながら行われます。
基本はFW3人、DF2人で構成されるが、局面において、スペシャルセット(得点力の高い選手を多めにしたセット)やディフェンス力の高いセットを使う時もある。
多くのチームが1セット目が、一番うまい選手達で組まれていることが多い。
パワープレー・キルプレー
ペナルティーにより選手が退場し、数的有利な状態をパワープレー、数的不利な状態をキルプレーと呼ばれる。
退場ありきのスポーツなので、いかにパワープレイで点を入れるかが重要な点となるため、試合結果にもパワープレイ何回中、何点取ったかを表記してある。
このくらいの用語が分かれば、ある程度楽しめると思います!
日本のアイスホッケー
日本では、最近だとスマイルジャパンの活躍のおかげで、少しですがアイスホッケー人気が出てきておりますが、かつては長野オリンピックで開催国枠として男子も出場したり、バブル期は代々木体育館でNHLの試合を行なったり、キムタクが主演のアイスホッケードラマをやったりと時折話題になります。
しかし、状況は芳しくなくアイスホッケー人口は減少し、アイスホッケー自体の認知度も『キムタクがやってたやつね』程度のもので、どちらかというとキムタクの認知度ありきですね。

かつては日本リーグで日本独自のトップリーグがあったのですが、これらも不況の煽りでチーム数が減少し、日本だけでは維持ができなくなり、アジアのチームと合同のアジアリーグとして現在は行われています。
NHLに比べれば、見劣りはありますがアジアリーグもレベルが高く、また大学のインカレや、高校生のインハイなども見に行くと結構面白いです。近くでやっているようでしたら是非一度、実際に観戦してみることをオススメします!
興味が湧いて、近くにやれる場所があったら是非体験してみてください!アイスホッケーの始め方のブログもご参考に。

まとめ
アイスホッケーってこんな感じのものですよということで書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?
観戦してみると、エキサイティングで面白いスポーツです。ハマるとサッカーやバスケットボールだと物足りなくなってしまったりもします。近くで観戦できたり、実際にアイスホッケーをやれる環境がある方は是非一度足を運んでみてください!そして、興味が湧いたらやってみてください。
見る100倍は面白いです!
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