ニュース等で報道され、SNSでも盛んに話題になっておりますが、昨年の日本製紙クレインズ廃部から、アジアリーグ自体そのものが大きく変わろうとしているようです。
報道によると、アジアリーグに所属している日本のチームがアジアリーグから脱退し、新たに日本国内のリーグを行なっていくということです。
しかし、アジアリーグ側は『そのような事実はございません』という声明を出しており、私たち一般人には『一体どうなっているのかさっぱり』というのが現時点の状況です。
様々な憶測が飛び交っていますが、おそらくアジアリーグ側はまだ何も報告を受けていない状況で、日本チームの上層部のみで決定していた方針事項がアジアリーグ運営側に報告する前にフライングで報道されてしまっているのではないかと考えられますが、本当のところは今シーズンが終わって来シーズンになってみないとわかりませんね。
クレインズの廃部とともに、日本のアイスホッケーをなんとかしようという動きが首都圏を中心に行われてきています。
そんな新しい動きを今日は、私の分かる範囲でご紹介していきたいと思います。
新しい日本のアイスホッケーの動き
横浜GRITS
横浜GRITSは数年前からアジアリーグ加入に向けて作られていたチームで横浜をホームタウンとした新たなチームです。
ホームページなどの情報によると、チームの特徴としては単純なトップチームの運営ではなく、選手のセカンドキャリアや、人間形成にも重きをおき、チーム運営だけではなく様々なビジネスを融合させてアイスホッケーチームを成り立たせようとしているチームのようです。
噂によると、慶應大学体育会チームのOBを中心に動かれているようです。噂が本当であれば、チームの志の高さや方針、戦略性の高さにさすが慶応と納得がいきますね。以前にご紹介した、星野リゾートの星野佳路さんも慶應大学のアイスホッケーOBですから、一枚噛んでいてくれたりなんかしたら凄そうですね。
今回の国内リーグ復活が実現したら恐らく入ってくるチームの一つなのではないでしょうか。
東京ブルーナイツ
東京ブルーナイツは元ベースボールマガジン社でアイスホッケーマガジンを中心に仕事をされていた、山口真一さんが発起人となり立ち上げられたチームで、元々は学生選抜チームでアジアリーグ挑戦を目指して作られたチームのようです。
日本のアイスホッケーでは、登録は1チームにしか出来ないので(例えば東京と神奈川の2チームに所属して、それぞれの社会人選手権に参加することはできない)大学生は、基本的には大学のチームに所属しているため2重登録の問題などから、構想はあるが実行に移すために動かれていた段階のチームでした。
しかし、現在のアイスホッケーを変えようと志す大学生の有志たちが集まって2月16日に、電通の社会人チームとエキシビションマッチを行うようです。学生選抜は一部リーグ所属のトップ選手を中心で、電通は東京のアイスホッケーSリーグの所属チームです。
今までになかった日本のアイスホッケーのイメージを払拭するゲームにしようと奔走しているようで、どんな試合やエンターテイメント性なのか楽しみです。
私も仕事がなければ見にいきたかった…。
是非興味ある方は東伏見に観戦に行ってみてください。入場料は無料のようです。
各プレーヤーの発信
多くの選手が各々のSNS等を使って様々な情報や考えを発信しています。
以前にご紹介したピッツバーグペンギンズの下部組織に所属している平野選手を始め、特に大学トップ選手が使っている印象ですね。
他にも、元NHLで現アイスバックスの福藤選手や、元日本リーガー、トレーナー、学生が発信しています。行動力のある方はさらに各々で活動されて、スキルレッスン、アイスホッケーの座談会など、新しい活動をアイスホッケーの向上のために動いてくれています。
私も情報が入り次第、こちらのブログでご紹介していきたいと思います。

あとがき
この記事を書いてみて思ったのは、幕末の状況に似ているなと思いました。(笑)
長年続けてきた本丸が頼りないため、アイスホッケーが衰退の一途を辿るのが目の前に迫り、このままではアイスホッケーがなくなってしまうと、志の高い若い人たちが立ち上がり、アイスホッケー界を変えようと立ち上がった。
OBの結束を活かした横浜BRITSは薩摩藩や長州藩。学生連合の東京ブルーナイツは若き志士が集まった土佐勤王党。黒船来航はクレインズ廃部ニュースといったところでしょうか。
どうですか、似てませんか?笑
山口真一さんが勝海舟っぽいので、あとは誰が坂本龍馬になるのか注目です。
歴史の流れから言えば、薩長と土佐が力を合わせれば歴史を変えること出来ますから、今後のアイスホッケー志士の動きに注目ですね。
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