昨日は、サッカーワールドカップの壮行試合がありましたね。残念ながら0ー2という結果に終わってしまいました。
昔から、サッカー界で言われていますが、日本は決定力不足が長い間言われていますね。かつては、岡崎選手なんかが結構決めてはいましたが、世界的にみれば絶対的なストライカーではありません。これはサッカー界に限らず、アイスホッケーでも同様かと思います。何故そうなのか考えてみましょう。
決定力不足は何故起こる?
私は圧倒的にシュートの練習量(時間)が不足しているのが決定力不足の原因ではないかと思っています。
どうしても日本人は、パスやスケーティングの練習に重きを置いて、シュート練習は二の次になってしまう傾向が多い気がします。
圧倒的に少ないシュート練習量
普段の練習では最初に2、3本のシュート練習をして、ローリングやらなんやらで、一人何本か打って、マッチという練習が多いと思いますが、せいぜい1日の練習で20~30本。週1回程度練習があったとして、1ヶ月で100本程度。年間で、せいぜい1500本程度のシュート練習で果たしてシュートが上手くなり決定力があがるんでしょうか?
私が幼少期の頃は『試合に負けた原因は3ピリオド走りきれない体力がないからだ』という理由でせっかくの氷上練習の時間を全てスケーティングのみの、いわゆる罰走のようなしごき練習なんてざらにありました。
天性のストライカーなんてのは滅多に現れないのに、それに加えてシュートの練習量がそもそも少なかったら、個々のシュート力も上がらないし、仮にストライカーの才能があったとしても芽が出ません。
自主練習でシュートを磨く
中学生や高校生になったら、どうしても組織プレーの練習を中心にしなけらばなりませんから、それまでにとにかくシュート基礎を積み上げておくべきです。幼少期に基礎のシュート練習をどれだけやったかが最終的な決定力につながります。
小学生の氷上練習でも、スケーティング、パス、組織プレー、マッチなどをしなくてはいけないので、たしかにシュート練習に避ける時間は多くはできませんので、自主練習でシュート練習はコツコツ積み上げるほかありせん。もし自宅の庭などで、シュート練習が出来る人はとにかくシュートを打つ。これにつきます。庭がなければできる場所を探すしかありません。
クロスビーも子供時代に自宅の洗濯機がボコボコになるまで毎日毎日シュート練習してました。天才と呼ばれる選手ですら、これだけ練習しているわけですから我々も見習わなければなりませんね。
一万時間の法則
「一万時間の法則」という言葉は聞いたことがありますか?
言葉の概要は割愛しますが、先ほどのクロスビーのエピソードしかり、野球のイチロー選手のトレーニングの積み重ねによって結果を出しているように、正しい方法で正しい時間をかければ高い技術を習得することが可能という法則です。この一万時間の法則をご自身で実験しているyoutuberの方がおりまして、その方の過程を見ても一般人でも正しい努力によって高い技術を得られることを垣間見ることができます。動画ご紹介しておきます↓
『シュート練習はやってます』と思っている方も多いと思いますが、進撃のyさんほどの練習量を出来ていますか?意外と自分はやっているほうだという感覚を持っているうちは、その努力量はまだまだであったりします。
『量より質だ』なんて思う方もいると思います。それも最もなご意見だと思いますが、質に勝る量が大事な技術も中にはあります。決定力を上げるためのシュートの練習は、質ももちろん大切ですが、なによりまず量がシュートには重要です。シュートに関しては絶対数が足りていないので、まず量にこだわりましょう。仮に質にこだわらなくても進撃のyさんと同じ数だけ、シュート練習したらシュート力は必ず上がります。もし100万回やってもシュート力が上がらなかったらぜひ報告してください。
さらにそこに才能・素質が加われば、天性の決定力の高い選手が生まれるのです。
スケーティングだけ上手いを卒業
今まではその大切な時間をスケーティングに注がれていたので、“日本は世界有数のスケーティングが上手な国”になっているのです。これは褒め言葉というよりも皮肉です。
いくらスケーティングが上手くても、シュート力がなければ得点できません。
最後の決定力は、シュート力(パワーじゃないですよ)。
指導する側の方や、選手をお子さんにもつ親御さんはぜひ実践してみてください。本質を見極めることが本当に大事だと私は思います。
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