素晴らしいスケーティングを手に入れるためには、技術の高いエッジコントロールバランスが必要です。
始めたばかりのアイスホッケー選手は、バランスの取れていないスケーティングを行なっています。
なぜ始めたばかりのプレーヤーはいかにも氷の上で滑っていますというような姿勢や滑り方になってしまうのか?理由は初心者のプレーヤーはスケートのエッジコントロールを十分にできないからです。
エッジコントロールを学ぶことは、バランス、コントロール、そしてよりスムーズなストライドを可能にします。エッジ・ドリルは、初心者からプロ選手まで全ての選手のスケーティングの向上や改善を助けてくれます。
エッジ・コントロールドリル
実際、NHLのトッププレーヤーのシドニー・クロスビー(Sidney Crosby)は、エッジ・ドリルを最初に行ってから練習を開始します。トッププレーヤーでもエッジコントロールが大切だということを表しています。
アイスホッケー初心者の場合は、いくつかのバランスドリルを繰り返し行いましょう。大切なことはとにかく続けることです。それがエッジコントロールを得る唯一の方法です。
中級者以上のプレイヤーであれば、下記の段階を経ることでよりレベルアップしたエッジコントロールを得ることができます。
- 最初はゆっくりでいいので正しく正確に行う
- 次に正確に力強く行ってみる
- 次に正確に力強くスピードを意識してみる
- 最後にパワー、スピード、正確性を持ってパックを持ちながら行う
この段階を使用することで、同じドリルと同じルーティンを続けていても、常に改善し続けることができます。
エッジコントロール取得に役立つドリル動画を貼りますので参考にしてみてください。普段の練習や一般滑走でどんどん練習しましょう。
エッジコントロールのおすすめドリルの動画
エッジを使うシーンの解説
エッジを使うシーンによって、使用するエッジの場所が異なります。
練習を繰り返し、無意識に行えるようにすることが大切ですが、まずは頭で理解して練習する際にどちらの足の左右のどちらのスケートのエッジを使用するのか意識しながら練習しましょう。
加速する際
加速しようとするときは、内側のエッジを使用します。
少し前傾姿勢をとり、足先を外に向けてスケートの刃を傾けます。ストライドの度に内側のエッジを氷を噛みながら加速させていきます。
ターンする際
ターンをする際もエッジを上手に使うと素早く正確に行うことができます。
ターンするときは内側のエッジと外側のエッジ両方を使用します(どちらの方向に回るかによって左右で使うエッジは異なります)。
始めたばかりの場合は、エッジでターンする感覚に恐怖心があるので広いスタンスを取ってしまうことが多いです。ただ広すぎるスタンスは素早くターンすることは難しいです。しっかりとエッジを氷に噛ませる感覚を取得することで素早いターンを身につけることができます。
ストップする際
ストップするときにも、内側のエッジと外側のエッジを使用します。
膝をしっかりと曲げ、重心を低くして、スケートを斜めにすることで綺麗にストップすることができます。
完全にエッジに乗り切ってしまうと、急ストップとなりますので、バランスが取れないと転倒してしまうことがあります。ほんの少しエッジに乗るようにして、少しだけ氷を削りながらスライドする感じです。
スピードのコントロール
滑っているときは、エッジを使用しません。正確に言うと、蹴り足ではない軸足の方や、加速したのちの両足を揃えた状態で滑っている時のことを指します。
内側外側のエッジは両方氷と接触してますが、エッジを使っているわけではありません。広いスタンスで滑っているときは、内側のエッジが氷を噛むので、スピードを遅らせることになります。このスタンスや傾きなどの使い分けでスピードやコントロールを調整します。
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